BLS体験記

どーも管理人です。

先日、BLS(一次救命処置)を体験しましたのでメモしときます。

医療機関スタッフですからACLS(二次救命処置)は何度も行う機会がありましたが、医療機関外においては初めての経験になりました。救急現場を見たこともありましたが、実際に自分が行うのは初めてです。

 

その日、車に乗って信号待ちをしていると何やら反対側の歩道に人だかりが・・・。

人が倒れており、車窓からも口から泡を吹いているのが見えたのです。

直ちに現場に駆け付けると、

30~40代くらいの男性が、仰向けで倒れており意識はなく顔面と手指はすでに蒼白。

意識を確認、両肩を叩き「大丈夫ですか?」

「・・・。」全く反応がありません。

呼吸を確認、胸郭に動きはなく明らかに呼吸をしていません。

循環を確認、頸動脈と橈骨動脈を触ってみましたが、よくわからなーい。

普段でしたら心電図モニタとかですぐ確認できるのですが。(これが一番困った。)

 

循環は不明ですが、とにかく呼吸は停止していてチョークサインはなし。

窒息は無いだろうと判断して、すぐに胸骨圧迫を開始。

 

1分間に120回を意識して・・・と言いたいところですが、夢中でしたのでどうだったかわかりませんし、多分5cmの深さにも達していなかったと思います。

 

胸骨圧迫しながらAEDのことを考えました。

傍らにいた患者のご友人?に尋ねたところ、すでに救急車は呼んでいますとのことだったので、

一番近い小学校のAEDまで片道500mくらいあるし救急車到着まで待とうと判断。

(地元の人ではないらしいので場所がわからない。周りの人もご年配の方がほとんどだったので取りに行ってもらうのはチョッと難しいかな。) 

 

2分程胸骨圧迫していると、フ―と息を吐く音が聞こえたのでいったん停止。

「大丈夫ですか?」

「・・・。」

意識なし。

呼吸も再開していないような・・・、顔面など皮膚蒼白も変わってない。

再び胸骨圧迫開始。

 

すると30秒ほどで、大きなため息のような「フーッ」。

それを機に呼吸が再開しました。

意識も「わかりますか?」

「・・・はい。」 

戻った!!!

 

皮膚の蒼白はまだありましたが、意識と呼吸が戻ったので胸骨圧迫は終了。

安静のまま、どこか痛いところはないか、寒くないかなど問診。

その時点で脈に触れてみたものの、やっぱりよくわからなーい。

 

その後、救急車が到着したときには、

意識も呼吸もしっかりされており、救急隊員の問いかけにもお答えできていて、

ご友人に付き添われ病院に搬送されていきました。 

 

 

反省点

1.やはり循環がよくわからないので胸骨圧迫をしてもいいのかどうかに迷った。今回は比較的大柄の男性だったので(肋骨骨折とか)大丈夫だろうと判断した。

2.AEDの手配を救急車到着まで待った。よくよく考えると現場から100mほどの所のコミュニティーセンタにAEDがあった。同じく近くの幼稚園にもあった。ただ、AEDがあったらあったでそれを使うのには迷ったのではないか。

3.スマホを忘れてきてた。傍にご友人ほか、たくさん人がいたので今回は大丈夫だったが、1人だったら・・・。

 

まぁ、反省点もありますが、

何はともあれ意識が戻ったのは超嬉しかったです。

胸骨圧迫中はやってもやっても皮膚は蒼白のままだし、こりゃダメかも・・・

って頭の中を過ぎりましたけど、とりあえず救急車が来るまでは頑張ろうと思いました。

その後、患者さんがどうなったかは不明ですが、

きっと元気に復帰していることでしょう。 

 

 

その後の私?

私は、

「いえ、名乗るほどの者ではありません。」

と一番かっこいい去り方をして参りました。

(実際には、犬のトリミング予約の途中で時間に遅れそうだったので。)

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